おにぎりの絵本?マンガ?なんなんこの本?
おにぎり屋さんが描いたおにぎりのバイブル!
「レッツおにぎり」自費出版
<あらすじ>
主人公の男の子じろうくんがお母さんのお弁当のおにぎりづくりを眺めるところから物語ははじまります。
お母さんにおにぎりの握り方を教えてもらったじろうくんは、食べきれないほどたくさんのおにぎりを作ってしまいました。お母さんが食べきれないと聞いて、じろうくんはそのおにぎりをかついで公園のお友達に、それかれそれからあちこちにおにぎりを配る旅にでます。ついには宇宙まで。
宇宙人にもおにぎりは大人気でしたが、とうとうおにぎりがなくなってしまいます。しかし、ラッキーにもお米とお水とお塩を手に入れることができ、じろうくんは宇宙人に「しおにぎり」をつくってあげました。そして、おにぎりのつくり方を宇宙人に教えてあげたりもしました。
おにぎりに感激した宇宙人の長老はじろくんの手をにぎり「ありがとう」の気持ちをつたえました。そのとき、じろうくんは大きな気づきをえます。それにより、じろうくんは今までよりもっともっとおにぎりが好きになりました。
地球にもどったじろうくんは、お母さんにそのことを教えてあげるというお話です。じろうくんがひらめいた「お・に・ぎ・り」により、世界中の人の心があたたかくなりました。
こちらの絵本は「青おにぎりShop」にてお買い求めいただけます。
作者からのセールストーク
(長すぎるので閲覧注意!)
わたしは25歳のときにおにぎり屋さんになろうと思って、東京のおにぎり屋で修業ののち29歳のときに京都で「青おにぎり」をはじめました。それから9年が経とうとしています。その間、ずーーーーっとおにぎりのことばっかり考えて生きてきました。そう言うと、お米や具材などいかに美味しいおにぎりをつくるかということを研究しているかのように聞こえるかもしれませんが、そうではないんです。
わたしはおにぎりをとおして食べる人の日常にちょっと笑いを、ちょっと元気を提供できたらなと思ってやっています。そして、シンプルなおにぎりだからこそ、作り手と食べる人のつながりが人肌で鮮明に感じられ、良くも悪くもそこに生まれる人間模様にエキサイティングしたいのです。
おにぎり屋をしていると、小さな子からお年寄りまで地元の方がら世界中の観光客、ついには逃亡前のカルロス・ゴーンさんまで、ほんとにたくさんの人との出会いがあります。そして、当たり前ですがみんなわたしのつくったおにぎりを食べるのです。
お店でのわたしは、はっきりいって偏屈で、頑固で、気分屋で、サービス業では考えられないふるまいをすることもあり、「愛情おにぎり」なんて口が裂けてもいえません。もちろんステキにふるまいたいという理想はあるのだけれども、ひとりでやっていることもありそのときそのときのタイミングによってまさに喜怒哀楽、至らぬ人間が心のままに握っています。
でも、一貫して心の底にあるのは、今日は誰かに笑ってもらえたかな、元気をあげれたかなということなんです。やっぱり、理想はそこなんです。喜んでもらえたなと思える日はうれしいし、失敗したなという日は引きずってしまいます。
だから、ごはんのクオリティ、塩加減や握り具合は当然ながら、それとは別にちょっと笑える元気なおにぎりをつくることを大きな目標としています。あくまで自分流にこだわって。
体育会系の育ちで、芸術・美術を学んだことはありませんが、体育と図工が好きな子供でした。絵を描いたり、粘土をしたり、何かを手作りするのが好きなんです。なんでも自分で手作りしたいタイプです。
この絵本かマンガかなんだかよくわからない本は、(自分では「おにぎりのバイブル」と思っています)わたしがお店をはじめたころからずっと描きたかったことなんです。とはいっても、そのころにこのストーリーが頭のなかにあったわけではないのですが、ずっと自分の考えをなにか本として形にしたいなと思っていました。
今から3年ほど前に、ふと思いたって家にあった子供のクーピーをつかってA4のコピー用紙にご飯の炊飯からおにぎりができるまでの工程を一枚一枚書き始めたのです。それが失敗でした。
クーピーはタッチがかわいいのだけれど、細かい線は描けないし、せっかちのわたしは色塗りが雑でゴリゴリなのです。でも書き始めた手前、途中から絵具を使おうか、色鉛筆にしようか、いまさら、、、というぐあいで、結局クーピーでつっぱしりました。それで、おにぎりづくりの工程を描いた42枚のパラパラまんがみたいなものができました。でも、それをどうするわけでもなく2年ほどほったらかしにしていました。
あるとき、アメリカの放送局の取材をうけたときに、 “What is Onigiri?”と、どシンプルな質問をされて、緊張してたこともあり、まさかの“Onigiri is onigiri”、、、と返答、つづいて、ベタにも“Onigiri is a japanese soul food”、、、このときに何とも言えないニガイ気持ちになり、なんとか自分の言葉で「おにぎりとは?」に答えられないかなと考えました。そしたら、すぐでてきたんです。「お・に・ぎ・り」「お・にぎり」と(詳しくは絵本のなかで)。
その答えが絵本のストーリーになって、トントントンと描き進めました。後にページ構成はしましたが、基本的に思いつきで描き進めたので最終48ページで一般的な絵本よりページ数が多く、見る人によってはなんじゃこりゃって感じかもしれません。ただ、わたしが描きたいことをギリギリまで縮めてこのボリュームなんで(笑)
自分なりには、これでよしとするか。という感じです。クーピーのタッチも、画風も、いろいろ反省点はありますが、まあ、これでよしとするか。です。
それから、この絵本の文は日本語とEnglishのバイリンガルで書きました。それは、ストーリーを思いつくきっかけにもなった“What is Onigiri?” に返答するためでもあり、またストーリー上にもあるのですがおにぎりをとおして世界中を旅してたくさんの人とつながりたいというわたしの夢のためでもあります。
2020年6月現在、コロナウイルスにより世界の在り方が変化しています。これから人々は新しい時代を新しい形式で暮らしていくことになりそうです。そして、国と国の行き来はしばらく難しく観光産業もきびしい状況がつづきそうです。青おにぎりは、観光客と地元客の半々のような集客だったので半分以上が消滅してしまった日々です。以前のような運営は難しいと感じています。
しかし、たまたまコロナ前に描き上げていたこの絵本がこのタイミングで出版することになったのも、わたしにとって大きな意味があるととらえています。それは時代が変われど、伝えていきたいこと、大切にしていたいこと、「おにぎりの力」です。この絵本を読んで、親子間でおにぎりをつくり合ったり、誰かが誰かにおにぎりを握ることを楽しんでいただけることが少しでも広がったらうれしいなと思っています。
この絵本の主人公は我が息子がモデルです。「おにぎりで世界を平和に!」とか、あんまり壮大なことをいうと完全なキレイごとになってしまうので、私自身の身の丈の言葉で伝えるとすると、「とと(おとうさん)はな、この絵本みたいにみんなが幸せになるおにぎりがつくれたらいいなーって思うねんけど、いっつも怒ってばっかりやからあかんな~、、、なかなかむずかしいな~、、、あとはたのんだぞ!息子!」っていう感じです(笑)わたし自身は日々修業でございます。
この本が売れなくても、これは我が家の家宝ですのでノープロブレム!とは思いつつも、できればより多くの人に読んでいただきたいというのが本心です。是非、ご自身用とプレゼント用とたくさんご購入ください。
長文を読んでくださって本当にありがとうございました。
夢は「レッツ おにぎり」全国巡業!ワールドツアー!宇宙までもいってみたい!
いつの日か!あなたの街で!
レッツ おにぎり!!
応援よろしくおねがいします!!
この本をより多くの人に読んでいただき「レッツおにぎり」の輪を広げるために
「レッツおにぎり」にご興味をもっていただいた出版社様、書店様、メディア関係者様、お店様、個人様、本の宣伝につながる取材やイベント・販売へのご協力、その他お問い合わせがあれば、青おにぎりメールアドレス宛によろしくおねがいいたします。